本当は心優しい純粋な人なのに

本当は心優しい純粋な人なのに

とにかく救いようのないくらい暗くて重くて恐ろしくて哀しい映画だった。なのに涙が止まらなかった。どういう感情を意味する涙なのか自分でもよくわからない。

登場人物のキャラクターの善と悪が極端なくらいあまりにもくっきりと描かれすぎているような気がした。嫌な奴はとことん嫌な奴で、善い人はどこまでも善い人として終始一貫していた。 でも、本来は100%悪の人なんていないし、100%善の人なんていないのに、ちょっと極端すぎて妙な感じだった。

それにしても、あそこまで凶暴で嫌な奴の役を演じければならないなんてその俳優さんも気の毒だなあと思った。役のイメージがあまりにも強烈で実生活でもスッゲー-嫌な奴だと錯覚されてしまうかも。なんてね^^。

たくさんのイスが並んでいて、みんながそこに座って、まるでショーでも見るように死刑囚が処刑されるところを見ていた。

「苦しめ悪党!」「殺されていった者と同じ気持ちを味わえ」

とか死刑囚に向かって見物人が野次を飛ばしていた。 そういう場面が私は一番恐ろしかった。しかもその死刑囚実は無実なのだ。それどころか何人もの命を救った救世主のような人物なのだ。不思議なパワーを持っていて死んだネズミを生きかえらせたり、脳腫瘍の女性をすくったりした。主人公も彼の不思議な癒しのパワーと、彼がどれだけ純粋で心の優しい人間であるかということを知っている。しかし彼は彼の処刑を執行しなくてはならない立場の人間だった。

原作は、全米でベストセラーになったそうです。映画もおそらく話題になったのでしょう。私も題名くらいは知っていました。